親子だって違う人間
Posted 2009年5月4日
By 咲子センセイ
子どもは往々にして生まれたときから親と共に過ごします。
だからでしょうか、子どものことなら何でも知っていると親が考えてしまうのは。
「この子が赤ん坊のときから見守ってきたのだから、この子の考えることはなんでもお見通し」
そう考えるのは間違いだということに気付かなければなりません。
親であれば誰でも、子どもの考えがお見通しなら、こんなに世の中、育児に悩みを持ち、苦しんでいる人間はないはずです。
我が子といえど、別々の人間。
異なる体、異なる心臓、異なる脳を持っています。
例え同じ環境で過ごしていても考え方は人間によって違うものですし、特に子どもともなると成長するにつれて思考回路はどんどん複雑になります。
理解しようとする努力は親として必要不可欠ですが、こう思っているに決まっていると決めつけて接しては、子どもに心の悩みを抱えさせる原因になりかねません。
その思い込みが激しいと、子どもを束縛し、苦しめることになってしまいます。
感性が豊かでのびのびとした子どもに育てるには、子どもも一人の人間であることを忘れてはいけません。
また、違う人間であることを念頭におかなければいけないのは、逆の立場においてもいえることです。
親なんだから自分の悩みは分かってくれているはず、と考えるのは勝手な思い込みにすぎないのです。
これらは親子関係以外でもいえることです。
どんなに似た環境におかれていても、たとえ性格が似ていても、違う人間である限り考え方は異なって当然です。
それが個性というものです。
自分の考え方を押し付けずに、それぞれの個性を尊重して、その上で理解しようと努めることが、親子関係をはじめとした人間関係を築く上でのポイントでしょう。