子どもに対する親のエゴ
親と子どもの関係は単純なようでいて、実のところけっこう複雑な人間関係です。
親は子どもを自分の分身であるかのように考え、自分が成しえなかった理想を押し付けようとすることがあります。
また、自分が幼い頃に負った苦い経験が原因で、子どもにいい思いをさせまいと辛く当ってしまう場合もあります。
どちらも、子育てにおいてあってはならないことだというのは、誰でもわかることですよね。
今回は上記の悩みの中でも前者の方に重きをおいてアドバイスさせていただきます。
子育ては大変なものです。
育児ノイローゼになってまで手塩にかけて育てた子どもであるがゆえに、よい人生を送ってもらいたいと思う気持ちはよくわかります。
過剰に心配してしまう思いも、理想どおりの人間になってほしい気持ちからでしょうが、その前によく考えてみてください。
それは本当に子どものことを想っての愛情によるものでしょうか。
親としての義務感によるものではありませんか?
義務感が余計なものというわけではありません。親としての責任を果たそう、という気持ちは大切なことです。
しかし、愛情とどちらに比重をおくかによって、子どもが感じる束縛感というものは大きくかわります。
子どもの親に対する反抗は親から受ける束縛から逃れようとして起こるものです。
親は「心配」という名の束縛で子どもの行動を制限する傾向があります。
私は幾度となく子育ての悩み相談を受けてきていますが、そのたびにこのことを話しています。
周囲から求められる親としての責務や義務感による心配ではなく、心から子どもの幸せを想う愛情による心配。
それができることが、理想的な親としての子どもとの人間関係なのです。