学校でも、職場でも、避けて通れないのが人付き合い。
「どうやって付き合えばいいのか」
人間関係に悩みを抱える人は、特に知りたいアドバイスでしょう。
まず、人付き合いが苦手で悩みを抱える人間にもいろいろあることを知っておくべきでしょう。
私の場合、話すのが苦手で人間関係について悩みを持っていました。
口下手なため、自分の話していることが正しく相手に伝わっているか、また思いもよらない言葉が相手に不快感を与えていないか、そればかりが気になって悩み続けていたのです。
しかし、ここでの悩みは自分が口下手なことが悩みなのではありません。
話す相手に嫌われたくないという人間関係の悩みなのです。
口下手なことでの悩みと、相手に嫌われたくない、という悩みとは違います。
相手に嫌われたくない、という思いが強かったために、口下手なことが悩みになったのです。
口下手でも、それは悩みじゃない、という人間は大勢ありますから。
私は相手に嫌われることを恐れるあまり、自分から他人を拒絶してしまっていました。
そんな私が悩みに悩み抜いて出した結論は、人間関係を築く上では「嫌われてもいい」ということです。
嫌われたくない、という悩みなのに、「嫌われてもいい」が結論だなんて、おかしく思うでしょう?
仲良くなろうと思って、努めて親しく話をしているのに、それでもうまくいかないことは、実によくあること。
それなら、私とその人間は根本的にウマが合わないんだ、ということを認めよう、と思ったんです。
世の中にいる人間すべてと仲良くなれる人間なんて、いるはずがありません。
ウマが合わないのは、あくまで目の前のその人間なのであって、他の人とは、また別にコミュニケーションをとてみないとわからないことです。
その中には、必ず理解しあえる人が現れてくれるはず。
まずは、自分と仲良くなれそうな人を探そう、そういう気持ちで、いろんな人と話してみよう……、と思ったのです。
かといって、たとえ自分を嫌う人があったとしても、「目には目を」と思って、その人のことを自分も嫌いになろうなどと思うのはお門違いです。
自分が相手を嫌えば、相手はますます自分を嫌いになります。
相手が自分をどう思おうが、それは相手の自由。
自分まで、その人を嫌って無駄にエネルギーを消耗するのも、何だかバカらしいことでしょう。
考えてもみれば、世の中の全ての人間から無条件に好かれる人なんていないんです。
様々な人を見て、こういう人間もいるんだと客観的に思えるようになれれば、憂鬱だった人間関係もけっこう楽になります。
それに、口下手なだけでその人を嫌う人間なんて、そうそういませんよ。
そんな風に思えたとき、人間関係の悩みがふっと軽くなりました。