「どこかいいところがあるはず」
人間は、初対面の人に対して第一印象で好きか嫌いかを判断する傾向が強くあります。
そして、一度嫌いだと思ってしまうと、その人と良好な人間関係を築くことが極めて難しくなってしまうと言ってもよいでしょう。
また、しばらく一緒にいて、「こんな人だったのか」と、初めに思っていたイメージと異なることで嫌いになるパターンも多いようです。
性格の不一致は、その大きな理由の一つとして挙げられます。
もちろん、その人の性格の全てを嫌いになったわけではないはずです。
嫌いになったのは、その人の性格の一部分にすぎません。
なのに、たまたま目に付いた一部分の性格が気に入らなかっただけで、その人のすべてを嫌ってしまうのは、あまりに残念……。
嫌いな人を自分の人間関係に増やすと、生きるのがつまらなくなってしまいます。
だから、どうしても学校や職場で付き合わないといけない人に、嫌いな人をつくらないようにすることが大切です。
「でも、どうやって?」
と思うでしょう。
その方法は一つしかありません。「相手の長所を見つけること」です。
これにはちょっとした努力が必要ですが、人間関係の悩みを解消して、良い関係を生み出すポイント中のポイントです。
さて、アドバイスではありませんが……過去に私が関わった人で、こんな人がいました。
仕事を取り仕切る「お局様」的な人なのですが、各メンバーに対する態度がはっきりと好き嫌いで分かれているのです。
好感を持っている人に対しては馴れ馴れしいほどなのに、そうでない人には明らかに冷たい態度。
あまりにもはっきりとした態度の違いに、好感を持たれている人さえ、その「お局様」をよく思っていませんでした。
「お局様」の世間話は、たいてい他人の悪口か、自分の自慢話かのどちらかでした。
その人自身は人間関係が良好だと思っているようですが、周囲は悩みの種でこそあれ、良好な関係どころではありません。
他人を無闇に嫌う人間は、その人自身も嫌われる、という良くない人間関係の実例でしょう。